近年、インクルーシブ教育の重要性が広く認識されている。しかし、同じ教室で同じ実験を行うだけでは、その方法が合わない生徒が学びから取り残されてしまうことも多い。視覚特別支援学校には、全く見えない生徒から見えにくさのある生徒まで、多様な見え方の生徒が在籍している。発表者はこれまで、目で見ることを前提としていることの多い物理の授業や実験を、視覚障害のある生徒がどのように学べるかを模索しながら、触覚や聴覚などを活用した授業づくりや実験に取り組んできた。
本講演では、中高生への実践事例を紹介するとともに、そこで得られた気付きを共有したい。また、多様な感覚を生かした学びが、視覚障害のある生徒に限らず、様々な生徒の学びを豊かにする可能性についてみなさまと考えたい。